good see you again
ある時期を境にぱったりとなんとなく疎遠になってしまった人が何人かいて
ケンカ別れしたとかいうことでもなく、特にこれといってきっかけというか
原因というものもはっきり思い出せない。
仕事だの結婚だの生きていく路上でのでこぼこ道はたくさんあるが、かといって
それらが一概に原因というわけでもなさそうで、何かゆっくりと回る回転寿司のベルトコンベア
の上にいつの間にか乗せられていたような有無を言わせぬ感覚がある。
この夏の間、そんな出会いと別れの大きな回転寿司的サイクルが一巡したようで
心の中でずっと気になっていた友人たちと寿司ネタであればとっくに
旬をすぎたであろう僕は再会することができたのだ。
しかしながら再び会ってしまえば遠のいていた十数年の決して短くない時間を
一気に飛び越えてしまうから不思議な気分になってしまう。
いい再会を果たすのは、どこかたましいの場所に還っていくようで心地よいものだ。
時間の流れなどなかったかのように中学生の自分のままでいるようなそんな気分。